まずは、相場の観点から売却するタイミングを考えてみましょう。投資用不動産の売却に適したタイミングは、相場が高くなる時期です。投資用不動産の相場には、波があります。相場が上がった時に売却すると高く売れる傾向にあるため、投資用不動産を売却する際には、相場の動きをチェックすることが大切です。

しかし、素人では相場の変わり目を見極めるのは難しいので、プロである投資用不動産会社に相談して売却時期を決めるようにしましょう。

少なくとも、購入時より相場が上昇していれば、投資用不動産を売却する“売り時”であるといえます。

マンションやビルといった投資用不動産の売却時には、“譲渡所得税”という税金が発生する可能性があります。そのため、投資用不動産を売却する際は、税金についても把握しておくことが大切です。

譲渡所得税とは、投資用不動産の売却によって生じた所得に対してかかる税金のことで、譲渡所得を得た場合には住民税と所得税が課税されます。また、売却（譲渡）した投資用不動産の保有期間によって税率が変わりますので覚えておきましょう。保有期間が5年以下の短期譲渡の場合は所得税が30.63％で、住民税が9％となり、5年を超える長期譲渡の場合は所得税が15.315％で、住民税が5％となります。このことからもわかるように、少しでも売却価格を上げるためには、所得税が下がる5年目を越えたあたりが売却に適したタイミングであるといえるでしょう。

また、2013年から2037年までの間は、復興特別所得税として各年分の基準所得税額の2.1％が課されます。

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